版画家同士の国際交流を目的として設立されたプリントザウルス国際版画交流協会もそろそろ25周年を迎えようとしています。交流相手国はすでに20カ国近くにおよび、継続的に各国の美術家たちとの交流の輪を広げてきました。
 今回の相手国イタリアとの交流は1994年にアブルッツォのドゥカレ・ディ・クレッキョ城美術館での「現代日本版画展」から始まりました。その後、作家同士が友情を深め、それぞれの国でいくつか小さな展覧会が企画されてきました。
 イタリアと日本はともに東西を代表する偉大な伝統を持つ国です。この両国こそ、伝統を受け止め、あるいは対峙し、混迷する現代に美術をあるべき姿に革新できる可能性があると言えるでしょう。今回のこの展覧会は、私たちアーティストがそれぞれの現実に向かい合い真摯に活動している姿を紹介するものです。私たちプリントザウルス国際版画交流協会は、パドヴァ市に拠点を置く版画家のグループ、「パドヴァ10」と共同してこの展覧会を実現しました。
 今回の「イタリア・日本現代版画展」はひとつの大きな成果であると同時に、未来につながるステップでもあると考えます。

  • 本展(東京・日本橋)
  • 2010年8月2日(月)− 8月10日(火)
  • アートスペースユーメリアα/β
  • ギャラリー砂翁&トモス
  • 日本橋ナンワギャラリー
  • 関連展(群馬・池袋)
  • 2010年7月24日(土)− 7月30日(金)
  • アート・ジャンクションvol.4+(群馬県・自音寺)
  • 2010年8月10日(火)〜8月19日(木)
  • デボラ・アントネッロ+ジュゼッペ・ポリスカ+長はるこ版画展(B-gallery・池袋)

主催:プリントザウルス国際版画交流協会
共催:パドヴァ10(10 INCISORI PADOVANI)
後援:イタリア文化会館
後援:イタリア パドヴァ市
助成:芸術文化振興基金